米軍通信基地跡地問題
立場ターミナルから汲沢経由・戸塚バスセンター行のバスに乗ると、3つ目の高砂苑から通信隊前、住宅前、二軒屋まで、いわゆる「かまくらみち」沿いの左右に広大な平原が広がるのが見える。
半径500mほどもあるこの平原は戦後、米軍厚木基地が所有する通信基地だった。
米ソ冷戦時代は米海軍第七艦隊の通信中継基地として大きな役割を果たしてきたが、冷戦以降は大した役目もなく、衛星技術の進歩で徐々に無用の長物となっていった。
10年前からは米軍の常駐者もおらず、通信基地としてほとんど機能しないまま、敷地は少年野球のグラウンドやゲートボール場、地元の住民向けに畑として開放されていた。
それが、平成27年3月をもって米軍から日本へ正式に返還が決まり、畑は完全に撤収し、野球グラウンドとゲートボール場だけ解放された状態になっている。
今後の予定ではまず防衛省が所管し、次に財務省へ、最終的に横浜市に返還されることになる。
現在は防衛省の管轄で、敷地には杭が打たれ針金で簡単なフェンスを張っているが、通勤、通学用の通路はかろうじて解放されている。
さて、横浜市はこの広大な敷地をどう活用していくのか?
横浜市に返還されるのは10年後とも言われていて、その用途についてはまだ白紙状態と思われる。
ここは政治家や大企業に勝手に決めさせず、区民や市民が積極的に議論に参加して納得のいく結果が導かれるように願うばかりである。
米軍通信基地跡地の今後の行方については行政や市会議員などに問い合わせ、このブログ等で逐次経過を報告する予定です。